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水力発電はすぐれた再生エネルギー2 今後期待される水力発電

水力発電は大規模水力と中小水力にわけることができます。
これまで日本の成長を支えてきたのはダムなどを利用する大規模水力発電でしたが、現在期待されているのは中小水力発電
今回は今後が期待されている水力発電をご説明します。

日本の成長を支えてきた大規模水力

大規模水力発電はダムなどの大型施設を建造して、大量の水を利用して発電する方法で、
大きいものになると100万kWを超える発電能力があります。

これまでの日本の成長を支えてきた大規模水力ですが、すでに多くの場所で開発が進められ、
新たなダムを建設できる場所は限定的で、ダムの建設には巨額の資金と長い時間を必要とするといった短所もあります。

こうしたことを踏まえ、2014年に策定された「エネルギー基本計画」では、発電に利用されていない既存のダムに発電設備を設置したり、古くなった発電設備を新しいものに取り替えて、発電効率や出力をアップさせるなどの方法を進めることが掲げられています。

今後2030年までには、進行中の設置案件や経済性のある設置案件のみで開発が進んだ場合には862億kWh、技術開発などによって既存の発電所の出力向上なども進めば904億kWhに達することが想定されます。

経済産業省「資源エネルギー庁」水力発電は安定供給性にすぐれた再生可能エネルギー より

今後期待されている中小水力

大規模水力発電にかわって増えているのが3万kW未満の中小水力発電です。
中小水力はさまざまな規模があり、河川の流水を利用する以外にも、農業用水や上下水道を利用する場合もあります。
すでに開発ずみの大規模水力に比べて、まだまだ開発できる地点が多く残されています。
(未開発地点は2016年3月末時点で約2700地点、約1000万kW)

また中小水力は、再エネで発電された電気を一定価格で電力会社が買い取る「固定価格買取制度(FIT)」の対象にもなっていて、2012年のFIT導入後は順調に認定量が増えてきました。認定後、建設に着手してから運転開始までには時間がかかりますが、最近は運転開始量も増加傾向にあります。2017年3月末時点で、112万kW(598件)の中小水力発電設備がFIT認定を取得し、そのうちの24万kW(285件)が運転を開始しています(リプレース含む)。
運転開始済量は、認定された容量のうちの約21.4%に相当します。

まとめ

大規模水力発電は大きいものになると100万kWを超える発電能力がある。
中小水力発電は3万kW未満のものを指す。
2017年3月末時点で、112万kW(598件)の中小水力発電設備がFIT認定を取得し、
そのうちの24万kW(285件)が運転を開始している。

 

 

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